1週間前、膝の痛みで歩きにくく、医療機関に受診すると変形性関節症と言われ湿布薬を処方され、一時は痛みも減ったようでしたが、また段々とヒザが痛くなり、歩きにくくなったのでお越しになりました。

90歳近い方で、高齢者特有の膝が外側に曲がってO脚のよう状態。
ひざ関節周辺のじん帯、腱がとにかく硬くて大腿骨と脛骨の位置が悪い。

股関節から大腿四頭筋、二頭筋と脚の全体の筋肉が硬いというか石化気味。

仙骨の角度も悪く骨盤全体が後ろにねじれている。

骨盤矯正をしながら肩関節を調整して、それから股関節の調整をし、じん帯のゆるみをつける。
肩関節の腱と、ヒザの内外側のじん帯の調整に時間がかかる。

リラックスしてもらわないと、硬いじん帯や筋肉が緩まないので、緊張をとるために地元の小金の昔話でもしていただく。

イオンができる前の八坂神社と、その周辺の街並み。
おもちゃ屋さんと食堂、なんとなく思い出してくる。
お子さんとお孫さんが小金小学校で、我が家の前を通学していた話から、60年前に先代が手術をした話となり感動。

半世紀以上も前に、先代の患者さんだった方が来院されるとは奇跡。

懐かしさと笑いで、日頃からのストレスが抜けたようで、関節周りのじん帯と筋肉が緩んでくれた。

そして最後に頭のねじれ。

頭の縫合が全体的に硬いので、主要部分だけある程度固着を剥がし免疫力を高めることにしました。

一度に、すべての調整を避け、少し歩いていただく。
歩き方が、全然違っていることにお客さまは気がつかない。

ヒザの曲がり具合を、手で触っていただき横にズレていない事を確認してもらう。

施術後の痛みは違和感に変わり、このまま膝に痛みは出ないかといえば出るでしょう。

たぶん、数日後には今までより痛みは引くと思いますが、また少し痛くなる。

最初の矯正ですから、時間が経つにつれ、お客さまのクセで体幹が歪んできます。
体幹のねじれを、正常に調整するのが整体ですから、体がねじれない様に何度か調整し経過を見るしかありません。

膝痛は、ひざだけの問題ではありません。

1週間後の予約を取られ、来られた時より楽な歩き方でお帰りになりました。